対話場での討議活動支援を対象として，これまで様々な研究が進められている．その中で，対話参加者の相互作用支援や知識の共有・流通を誘発させる仕組みの構築は，古くから多くの関心を集めてきた．こうした中，ICTを用いて，規模に依存することなく聴講者の理解度や行動を発表者にフィードバックする仕組みの構築は，最近注目を集める研究課題である．著者らは，教育に関する対話支援を安価に実現できることを目指して，Twitterに代表されるソーシャルウェブが有する特徴に注目し，講義参加者間のインタラクションの支援を目的としたシステムの利用とその効果検証を進めている．本稿では，これまでに得られた成果を報告する．