電気学会全国大会講演要旨
1-016
ある種の異方性抵抗媒質の抵抗値計算法とその抵抗率テンソルを求める測定法の提案-アフィン写像と楕円関数の応用-
○渡辺和夫(フジクラ)
電力ケーブルの各構成物の特性には異方性を示すものがある。本報告ではCV(架橋ポリエチレン)ケーブルの押出し半導電層の体積抵抗率ρの異方性を扱う。押出半導電層上に二つのリング電極を取り付けた場合の電極間抵抗値を、そのケーブル長手方向と半径方向の抵抗率の相違を考慮して求める。アフィン写像による等方化写像理論と楕円関数を用いた等角写像理論を組み合わせて計算する。更に、その半導電層の抵抗率テンソルを求める新しい測定法を提案する。