電気学会全国大会講演要旨
1-019
大気中交流火花破壊に与える炭酸ガス濃度の効果
◎小川達也・生澤泰二・西嶋喜代人(福岡大学)
本研究は、大気中の不平等電界ギャップでの交流火花破壊特性とその火花破壊過程に与えるCO2ガスの効果について調べたものである。 供試ギャップは、直径0.5cmの先端を半球状にした黄銅棒電極と直径40cmの銅平板電極をギャップ長6.25cmで垂直に配置したものである。供試ガスは室空気(H2O:1.5~2.6%)と合成空気(N2:79% O2:21%)を用い、その各々のガス中に微量のCO2ガス(CO2混合率XCO2=0〜2.0%)を混合して実験を行った。 室空気での火花破壊電圧はXCO2=0〜2.0%で30.3kV低下し、一方、合成空気での火花破壊電圧はXCO2=0〜2.0%で35.3kV低下した。