電気学会全国大会講演要旨
1-020
正極性直流球対平板ギャップのレーザ電離プラズマによる金属粒子帯電と火花破壊特性
◎古場裕介・生澤泰二・西嶋喜代人(福岡大学)
大気中直流準平等電界ギャップ(球―平板:ギャップ長2cm)中に金属粒子(鋼球、直径2mm)を放電軸上に配置し、金属粒子の帯電が火花破壊電圧に与える効果を調べた。その金属粒子は、平板電極側にレーザ照射した場合には負極性に帯電し、一方、球電極側にレーザ照射した場合には正極性に帯電した。また、その金属粒子の帯電量はレーザの照射回数で制御した。その結果、放電軸上の平板電極から1.5cmの位置に金属粒子を固定配置した火花破壊電圧は、帯電していない金属粒子の場合の37.7kVから正極性に粒子を帯電した場合には45.2kVまで上昇したが、一方、負極性に粒子を帯電した場合には29.7kVまで低下した。