電気学会全国大会講演要旨
1-022
窒素混合ガスの繰り返し放電における供給電子数の減少要因Ⅰ
◎長島 功・石渡泰隆・岩尾 徹・湯本雅恵(東京都市大学)
SF6は高い絶縁耐力と消弧特性により高電圧機器で広く使用されている。 しかし,温暖化係数が高いため排出削減の対象となっている。 そこで,SF6の代替ガスとして窒素混合ガスなどが注目されている。 また,窒素は放電により数多くの中性活性種が発生し,電離の助長や後続の放電の源となる。高気圧中でも前段の放電後,長時間にわたって電子が供給されることを報告した。更に,窒素中であれば電子の供給はγ効果による可能性が高い事を報告した。そこで,窒素にSF6を混合した場合の供給電子数の減少要因に着目している。結果として,N2/SF6の場合,空間での電子付着作用が主として供給電子数が減少することが示唆された。 *本論文は窒素混合ガスの繰り返し放電における供給電子数の減少要因Ⅱの前章としての報告ですので,Ⅰ,Ⅱになるようにプログラムを組んでいただけると幸いです。