電気学会全国大会講演要旨
1-023
窒素混合ガスの繰り返し放電における供給電子数の減少要因Ⅱ
長島 功・◎石渡泰隆・岩尾 徹・湯本雅恵(東京都市大学)
SF6は高い絶縁耐力と消弧特性により高電圧機器で広く使用されている。 しかし,温暖化係数が高いため排出削減の対象となっている。 そこで,SF6の代替ガスとして窒素混合ガスなどが注目されている。 また,窒素は放電により数多くの中性活性種が発生し,電離の助長や後続の放電の源となる。高気圧中でも前段の放電後,長時間にわたって電子が供給されることを報告した。活性種が電子供給源であれば,脱励起することで供給電子数の減少割合が変化すると考えた。本報告では,活性種を脱励起させるガスとしてNOに着目している。結果として,NOを混入した場合,活性種の脱励起作が供給電子数の減少割合を変化させている可能性が示された。 *本論文は窒素混合ガスの繰り返し放電における供給電子数の減少要因Ⅰの後章としての報告ですので,Ⅰ,Ⅱになるようにプログラムを組んでいただけると幸いです。