電気学会全国大会講演要旨
1-027
超臨界二酸化炭素中におけるパルスストリーマ放電のフラクタル解析
◎古里友宏・猪原武士・亀田 卓・喜屋武 毅・勝木 淳・原 雅則・秋山秀典(熊本大学)
超臨界二酸化炭素中における放電プラズマの研究は、放電物理と化学反応の2つの観点から興味が持たれている。筆者らの研究室では、ナノ秒パルス放電を用いた超臨界二酸化炭素中における放電メカニズムの研究を行っている。二酸化炭素の気相、液相、超臨界相における正ストリーマ放電の枝分かれを比較すると、気相と比較して液相、超臨界相のストリーマが、より複雑であることが確認された。そこで、フラクタル次元を用いて超臨界相におけるストリーマの複雑性を定量的に解析した。ストリーマ成長過程におけるフラクタル次元が瞬時電圧が変化しているにも関わらず1.7付近で一定値を示した。