電気学会全国大会講演要旨
1-033
風力発電機への電圧印加による落雷確率の影響
◎橋本光平・丸山雅樹・志藤陽平・申 永民・菅原 晃(新潟大学)
今日、自然エネルギーにより発電する風力発電が注目され、世界中で風力発電機の導入拡大が図られている。今後、風力発電の更なる普及にあたり、課題となるのが電力供給の安定化とコストの低減であり、特に落雷による電力供給の停止・コスト増の問題は深刻であるため、風力発電の雷保護対策が重要である。そこで、本研究では、接近する雷雲の極性を検知し、風力発電機に雷雲と同極性の電圧を印加することで電界緩和により落雷確率を低減させることを目的とする。実験した結果、ブレードに雷と同局性の電圧を印加することで、落雷確率を低減させることができることを確認できた。