電気学会全国大会講演要旨
1-035
プラズマアクチュエータにおける沿面放電進展過程のシミュレーション
○杤久保文嘉・高木一裕・白井直機・内田 諭(首都大学東京)
沿面放電を用いたプラズマアクチュエータは新たな気流制御デバイスとして注目されており,機械的可動部を持たず装置が簡易であること,電圧のオン・オフのみで応答性の高い気流制御が可能であることなどが利点として挙げられる。プラズマアクチュエータによる気流発生の原理はイオンから中性粒子への運動量移行と考えられる。よって,放電パラメータと気流の関係を議論するためには,沿面放電の進展過程,特にイオンの輸送過程に関する検討が必要である。本研究では,プラズマアクチュエータを模擬した系に対して二次元流体モデルによる放電シミュレーションを行い,沿面放電進展過程の検証を行った。