電気学会全国大会講演要旨
1-043
N2/SF6混合ガス中沿面放電における極性の影響
◎嶋田裕明・上野秀樹(兵庫県立大学)
電力機器の絶縁に使われているSF6ガスは環境負荷が大きいことから削減が求められ,代替ガスの研究が進められている。また,雷サージの侵入や,局部高電界部が形成されるとコロナや沿面放電が発生し,機器の故障に繋がる可能性がある。その為,N2/SF6ガスにおいても不平等電界や短時間領域における放電特性の解明は重要である。不平等電界における過電圧状態での放電特性,進展メカニズムの解明を目的とし,本実験ではN2/SF6ガス中においてフラッシオーバ電圧の測定や光学機器を用いたコロナの進展挙動観測を用い,沿面放電の観測を行った。極性により波頭峻度,バリア厚みの影響が異なっている。波頭峻度の影響は正極性が,バリア厚みの影響は負極性が強く現れている。