電気学会全国大会講演要旨
1-049
複合油浸絶縁モデルにおける正極性雷インパルス電圧印加時の沿面放電進展特性
◎杉谷直紀・森田誠士・小迫雅裕・匹田政幸(九州工業大学)・海永壮一朗・梅本貴弘・釣本崇夫・武藤浩隆(三菱電機)
電力用油入変圧器の絶縁は、プレスボード(PB)と絶縁油の複合絶縁で構成されている。機器の小形化・大容量化のためには、この絶縁構成の放電進展特性の把握が重要である。そして、油入変圧器内部の放電進展特性を明らかにするため、バリアとして配置されたL字形PBの幅が部分放電開始電圧(PDIV)や部分放電進展長さに及ぼす影響を検討した。その結果、放電進展の長さは接地電極幅に制限されるため、バリアPBの沿面放電進展への寄与を検証するためには更なる接地電極の大形化と印加電圧の上昇が必要であるという考察を得られた。