電気学会全国大会講演要旨
1-053
弱電離気体プラズマの解析(CV)-バイオガスの放電改質による水素生成
◎高橋一弘・佐藤孝紀・伊藤秀範(室蘭工業大学)
大気圧誘電体バリア放電およびパックトベッド放電を用いて模擬バイオガス(CH4-CO2混合ガス)を分解した結果を述べている。赤外吸収分光分析およびガスクロマトグラフィーにより,模擬バイオガスの分解における主な生成物はH2,CO,炭化水素(C2H2,C2H4,C2H6およびC3H8)であり,微量の生成物はCH3OH,C2H5OH,HCHO,CH3CHOおよび(CH3)2COであることが明らかとなった。また,パックトベッド放電を用いたときの水素生成効率は,1.88 g/kWhとなり,誘電体バリア放電を用いたとき(0.43 g/kWh)よりも高い結果となった。