電気学会全国大会講演要旨
1-055
V/TiO2触媒を充填したバリア放電装置における触媒粒子径とNOx除去性能の関係
◎末冨貴之・津波光作・羽深泰士・大澤直樹・吉岡芳夫・花岡良一(金沢工業大学)
尿素SCR法を用いたディーゼルエンジン排ガス中のNOx除去は,触媒の動作温度が300°Cと高いため,低温での除去性能が低下するという問題がある。そこで,近年プラズマを用いた触媒の低温活性化に関する研究がおこなわれている。我々はこれまでに粒子径4-6mmのV/TiO2触媒を充填したバリア放電装置を使って,120°Cのディーゼルエンジン排ガス中のNOx除去に成功した。本研究では充填する触媒のサイズに着目し,粒子径を2-4mmに小さくしたときのNOx除去性能を調べた。 その結果,触媒の粒子径を小さくしてもNOxの除去量は変わらないことがわかった。これは粒子径を小さくしたことで放電が弱くなり,触媒の活性化が促進されなかったためと考えられる。