電気学会全国大会講演要旨
1-057
キャビテーション放電処理におけるシリカ粒子およびカーボンナノチューブのゼータ電位の変化
◎原 亮介・猪原 哲(佐賀大学)
透明導電膜はタッチパネル等の電極部分に用いられている。現在主流の酸化インジウム膜(ITO膜)はインジウムの枯渇が懸念され、代替材料としてカーボンナノチューブ(CNT)を用いた研究が期待されている。従来の研究ではCNTの接触抵抗の高さからITO膜ほど導電率は向上していない。本研究では、キャビテーション放電処理装置を用いて、CNT同士を接合するナノ粒子の生成を目的とした。その結果、放電処理によってCNTの構造は変化せず、混酸により水溶化されたCNTはゼータ電位が変化することがわかった。また、シリカ粒子のゼータ電位は溶媒のエタノール濃度により変化し、放電処理によっては変化しないことがわかった。