電気学会全国大会講演要旨
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ホール型ESPにおける集じん装置の開発
◎大硲淳弘・江原由泰(東京都市大学)・瑞慶覧章朝(神奈川工科大学)・川上一美(富士電機)
現在、環境問題としてDEP(ディーゼル廃棄微粒子)やPM(粒子状物質)等による大気汚染の問題が大きくなっている。これらの主な発生源の1つに自動車や船舶等に用いられるディーゼルエンジンがある。 本研究では、排ガス処理装置として電気集じん装置(ESP)に着目した。しかし、ESPにて船舶用ディーゼルエンジン等の濃度が高い排ガスを処理する時、時間経過による集じん率の低下や再飛散現象が発生する。そこで、ESPの中でも、高風速域と低風速域をあわせもつホール型ESPを使用した。このホール型ESPは従来のESPよりも集塵率を高め、再飛散現象を抑制できることが過去の研究結果から検証されている。本研究では、集じん率が高まるパンチング電極の最適な穴径、開口率を明らかにすることを目的としている。