電気学会全国大会講演要旨
1-067
キャビテーション微小気泡群放電におけるOHラジカル生成量の推定
◎白澤啓士・猪原 哲(佐賀大学)
近年、ヒドロキシラジカルはオゾンよりも強い酸化力をもつ物質として水中難分解性物質の分解に用いるなど注目されているが、その反応性の強さから寿命が短く、定量化が困難である。本研究ではキャビテーション微小気泡群発生装置を用いて放電を発生させ、テレフタル酸を用いてOHラジカル生成量の推定を行った。本論文では放電電力に対するOHラジカルの依存性について検討した。テレフタル酸にOHラジカルが反応するとヒドロキシテレフタル酸が生成され、その蛍光強度を測定することによりOHラジカル生成量を推定している。結果として、OHラジカルは放電電力に依存し、電力の増加にしたがってOHラジカル生成量も増加した。