電気学会全国大会講演要旨
1-069
気液混相プラズマの液中滅菌への応用とガス種及び溶液pH値の影響
◎富樫達也・下川龍太郎・田中のぞみ・安藤 晃(東北大学)
近年、プラズマ放電を用いた水処理手法の研究が進められている。本研究では、処理水中に気泡を発生させ、その中に、電圧立ち上がりがナノ秒オーダーの高電圧パルスを用いてプラズマを発生させる方式を採用し、その実現のために、放電リアクタおよび、高電圧パルス発生回路を製作した。また、水中の菌の滅菌実験に取り組んだ。 生物指標として枯草菌を用い、放電処理を施した。気相に送り込むガス種を変えた実験を行い、各ガス種における枯草菌の生存比の時間変化を測定し、菌数が減少することを確認した。同時に、溶液のpHが変化することも確認された。今回、ガス種、pHの違いが菌の不活性化に対してどう影響するのか調査した結果を報告する。