電気学会全国大会講演要旨
1-071
大気圧非熱平衡プラズマを用いた細胞処理
◎高田明宏・猪股 茂・江原由泰・山本俊昭(東京都市大学)
パルス,沿面放電システムを用いて大気圧プラズマを発生させ,NIH3T3細胞に照射し,細胞の活性化,不活性化を見極めることを目的としている。沿面,パルス放電の照射条件は共に,放電電圧5 kV,照射時間0, 60,120,180 秒,大気中での照射とHeガスを充満させた低酸素雰囲気中という条件で照射を行った。細胞は6.0×104 cells/mLに調節したものを12 wellプレートに1 mLずつ蒔き込み,ウェルごとに照射を行った。パルス放電照射において,最大で約1.2倍の活性化傾向が確認できた。沿面放電照射においては活性化傾向は認められず,照射が長時間になる程,細胞は減少傾向にあった。