電気学会全国大会講演要旨
1-082
ツイストペアの両極性繰り返しインパルスRPDIVに与える前課電の影響
◎宮前公準・福田有貴・菊池祐介・福本直之・永田正義(兵庫県立大学)・山田慎一郎・小川宏之・櫻井孝幸・吉満哲夫(東芝三菱電機産業システム)
インバータ駆動乱巻き回転機の絶縁信頼性評価として,ツイストペアにおける繰り返しインパルス電圧下の部分放電開始電圧測定(RPDIV: Repetitive Partial Discharge Inception Voltage)が行われている。今回,両極性インパルス電圧を用い,特に湿度を変化させた場合のRPDIVに与える前課電の影響を調査した。その結果、乾燥下では測定初期においてRPDIVのばらつきが大きく、その後、ある値に収束した。一方、高湿度では、測定初期におけるRPDIVのばらつきが観測されないことから、エナメル表面での帯電が湿度により変化していると考えられる。