電気学会全国大会講演要旨
1-085
エナメル線ツイストペアにおける部分放電の高精細観測に関する検討
○金澤誠司・榎園正人(大分大学)・梅原英嗣・利光 淳(西日本電線)・二宮信治・谷口秀樹・安部ゆかり(大分県産業科学技術センター)
本研究では,模擬インバータサージを印加したエナメル線ツイストペアにおける部分放電を高精細に観測するためのシステムを構築し,放電特性を3次元的視点から観測したので報告する。本研究では高繰返しインパルス電圧印加状況のもので放電を多数回積分するのではなく,1発の放電がどのような様相を示すかに焦点をあてて観測を行った。高感度ICCDカメラを用いた観測により放電の詳細が明らかになった。部分放電開始電圧付近ではくさび状のギャップを形成する2本のエナメル線の接するところで点状に発光し,印加電圧が高くなると放電面積が増え,螺旋状につながる発光形態になる様子が観測された。