電気学会全国大会講演要旨
1-086
エナメル線の絶縁材料が交流部分放電に及ぼす影響
◎山口恭平・上野秀樹(兵庫県立大学)
近年、コイル巻線の部分放電劣化が問題視されている。そのため放電メカニズムの研究が盛んに行われてきた。 本研究グループでもエナメル線の部分放電について調べており、エナメル線の部分放電において蓄積電荷が影響を与えることが分かった。本報告ではさらなる調査として、これまで使用してきたポリエステルエナメルワイヤー(PEW)に加え、絶縁材料にポリウレタンを使用したポリウレタンエナメルワイヤー(UEW)での測定を行い絶縁材料が部分放電および放電に伴う電荷蓄積状態に与える影響を検討した。両エナメル線(PEW、UEW)を比較すると放電電荷量と電荷蓄積状態に違いが見られさらにダストフィギュアによる帯電状態を観測することで検討を進める。