電気学会全国大会講演要旨
1-087
ポッケルス効果を用いた電界緩和システムの電位分布計測
◎木内健人・松岡成居・熊田亜紀子・池田久利・日髙邦彦(東京大学)・坪井雄一・牛渡広大・石川芳博・山田慎一郎・吉満哲夫(東芝三菱電機産業システム)
エネルギーの高効率化の観点から近年増加しているインバータ駆動回転電機では、インバータサージを含む繰り返しパルス電圧により、電界緩和システム部分で部分放電や局部発熱が生じることによって絶縁材料が劣化する危険性があるとされる。この問題に対して的確な絶縁システムの設計を行うため、本研究ではポッケルス効果を用いて、50 Hzと1 kHzの交流10 kVを印加した場合の電界緩和システム表面の電位分布を測定した。測定結果より、いずれの周波数でも電界緩和システム表面のコロナ防止層と電界緩和層が重なっている領域で高い電界が生じることが確認された。また、50 Hzより1 kHzの場合の方が表面の電界強度は大きくなることが確認された。