電気学会全国大会講演要旨
1-088
ウェーブレット変換による部分放電の特徴抽出
○牟田神東達也(かんでんエンジニアリング)・羽柴靖人・森井 浩(関西電力)・黒石祥斗・上野秀樹(兵庫県立大学)
部分放電に伴い電磁波が放射されるが,その電磁波信号を周波数分析すると,放電の発生源によって周波数成分に特徴が見られる。これは我々の研究グループによって確認された事象であるが,この特徴は周波数スペクトルの比較によって見出されている。しかし,周波数スペクトルに特徴が見られる要因は,理論的にまだ解明されていない状況である。そこで放電様相を明確にし,周波数成分に関するメカニズムの解明を目的として,周波数成分の時間的変化を解析可能なウェーブレット変換による解析を試みた。その結果,特徴的な周波数成分は電磁波信号のピーク時に見られ,その周波数はパルス幅に依存する事が確認された。