電気学会全国大会講演要旨
1-089
結露存在時の気中部分放電特性の検討
○加藤達朗・六戸敏昭(日立製作所)・畠中勇人(日本AEパワーシステムズ)
電気機器は気中環境で使用されることが多いが、結露が絶縁性能に影響することから結露が発生しない条件で運用することにより信頼性を確保してきた。しかしながら、万が一、結露が発生たときに十分な信頼性を要求されるケースもあり、結露存在時の気中絶縁性能を調査した。結露存在時の気中沿面絶縁性能を調査した結果、結露存在により部分放電パターンが変化することが確認できた。また、長時間AC電圧印加時には時間が経過するにつれて部分放電信号が大きくなるとともに、電圧位相ピーク付近に部分放電パターンが変化することが確認され、結露の挙動で絶縁破壊に結びつくことが明らかになった。