電気学会全国大会講演要旨
1-092
GHz領域での部分放電検出距離特性
◎今野達也・松本 聡・渋谷義一(芝浦工業大学)・梅津 潔(電子制御国際)
パッチアンテナを用いた部分放電(PD)の検出は、GHz領域においてノイズが少なく高感度で行うことが可能であるため、PDの有無を容易に判断できる。本研究では、パッチアンテナの感度に着目しGHz領域でのPD検出距離の特性を得ることを目的とした。放電源からセンサを離して放射されたPDの電磁波を検出し、検出可能な距離について検討を行った。放電源には、モータ巻線を模擬したツイストペアを用いた。 結果として、センサの距離が放電源から離れると、PD信号を検出できたか判断することは難しい。GHz領域でのPDの検出は距離に大きく依存し、ツイストペアとセンサ間の距離が5 mくらいまで容易に信号を判断できることが明らかとなった。