電気学会全国大会講演要旨
1-098
電気集塵装置における非熱平衡プラズマを用いた粒子状物質の燃焼
◎小林正浩・高瀬裕太・江原由泰(東京都市大学)・輿水勇希・瑞慶覧章朝(神奈川工科大学)・川上一美(富士電機)
近年、世界的な環境意識の高まりから、粒子状物質や、NOx、SOxなどによる環境汚染が原因として、喘息、肺がんなど人体への影響が指摘されている。これらの発生源に自動車や、船舶のディーゼルエンジンが挙げられ、船舶用ディーゼルエンジンは高濃度のPMを排出することが問題となっている。その捕集には電気集塵装置が有効であるが、捕集したPMを取り除くための定期的な洗浄作業が必要不可欠となる。本研究のテーマとして、バリア放電を応用し、PMを捕集すると同時にプラズマによって連続的に酸化処理する技術の研究と、電気集塵装置への応用を目的とする。本稿では,基礎データとして、バリア放電によりPMがどれくらい燃焼するのか検討を行った。