電気学会全国大会講演要旨
1-099
酸素原料APTDオゾナイザにおけるオゾン生成特性と換算電界の調査
◎尚 亜美・大澤直樹・吉岡芳夫・花岡良一(金沢工業大学)
オゾン生成には誘電体バリア放電(DBD)が用いられている。著者らは,DBD装置の誘電体材料にアルミナを用いると大気圧酸素中でも均一なバリア放電を発生できることを見出し,この放電をオゾナイザに応用した。これまでに,ギャップ長を短くするとオゾン生成効率が向上した。しかし,注入エネルギー(SIE)の量を増やすとオゾン生成効率が急激に減少した。本論文では,その原因を調べるためにオゾン生成効率と換算電界を調査した。その結果,SIEを増やすと換算電界が150Tdから250Tdになることがわかった。一般に,換算電界が120Tdよりも高くなるとオゾン生成効率は低下することから,オゾン生成効率の急激な低下の原因は換算電界が高くなったためと思われる。