電気学会全国大会講演要旨
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N2/NO混合ガス直流定在グローコロナ放電の気体温度の圧力依存性
◎森山奨平・生澤泰二・西嶋喜代人(福岡大学)
<抄録>大気圧N2 / NO(1%)混合ガス針対平板ギャップでの大気圧正極性直流定在グローコロナ放電と低気圧正極性直流コロナ放電(大気圧の約半分の50.5[kPa])について、N2 2nd Positive System Band (0,2) (N2 2P(0,2))とNO γ System Band (0,3)(NOγ(0,3))の発光スペクトル回転強度分布を計測し、そのスペクトル強度分布からコロナ放電の気体温度を評価した。なお、大気中(N2/O2)のコロナ放電で生成されるNOガスの濃度が極めて低く、NO γ(0,3)の発光スペクトルは計測できなかった。従って、N2ガスに1%のNOガスを混合した直流コロナ放電について、NO γ(0,3)からの発光による気体温度の計算を行った。 その結果、コロナ放電を入力電力で評価すると気体圧力に関わらずNO γ(0,3)より導出した気体温度はN2 2P (0,2)で求めた気体温度より約100[K]以上高いことが分かった。