電気学会全国大会講演要旨
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プラズマ切断用トーチにおけるプラズマジェットの陽極入熱特性
◎伊藤 毅・片田優介・上杉喜彦・田中康規・石島達夫(金沢大学)・山口義博(コマツ産機)
プラズマ切断用トーチを使用してプラズマジェットによる陽極への入熱特性を測定した.アーク軸―陽極間距離1.0 mmのとき,電極間投入電力に対して陽極入熱は約40%あったのに対し,10.0 mmでは四分の一の約10%にまで減少した.トーチのノズルからはメインガスと共に,プラズマアークを細くするためにメインガスを覆うようにしてアシストガスが噴出される.このアシストガスの流量も変化させて放電を行うと,アーク軸―陽極間距離が大きい場合はアシストガス流量が増えるほど入熱は低下し,アーク軸―陽極間距離が小さい場合はアシストガス流量が適量であれば入熱が増加した.陽極入熱現象を分析することはプラズマ切断機高性能化につながると考えられる.