電気学会全国大会講演要旨
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SIトレーサブルな平坦な位相雑音信号
○渡部謙一・柳町真也・池上 健・飯田仁志・島田洋蔵(産業技術総合研究所)
国際単位系(SI)トレーサビリティを確保した位相雑音標準を実現した。位相雑音標準は、キャリア周波数10 MHz、離調周波数1 Hz〜100 kHzで–100 dBc/Hzの平坦な位相雑音信号であり、キャリアと白色雑音を加算することにより作られた。トレーサビリティを確保するために、平坦な位相雑音信号電力と白色雑音のパワースペクトル密度は、校正されたパワーメータ、雑音標準でそれぞれ測定した。開発した位相雑音標準により市販の位相雑音測定器の性能を確認したところ、離調周波数1 Hz〜100 kHzで(–100.0 ± 0.7) dBc/Hzであった。