電気学会全国大会講演要旨
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等価AT法による変流器校正体系とパラメータ法での評価(1/3)
○高橋邦彦・山脇正夫・田所拓也(日本電気計器検定所)
本研究の目的は、一次電流が20kA以下の変流器を、最大電流が100A、試験比が1/1〜1/100の校正された(自己校正形)電流比較器にトレーサブルな試験を実現することである。課題の解決には、(1)試験電流20kAを高い効率、力率で発生させる電源システムの実現、(2)変流器の磁化の仕方と誤差の調査、(3)等価AT法の信頼性確認、(4)電流モード自己校正形電流比較器による変流器のドリフト評価、(5)変流比を拡張する根拠とするCRTSの開発、(6)貫通形変流器の飽和とシールドについての調査・研究が必要不可欠であった。本論文では、このうち、(1)試験電流20kAを発生させる電源システム及び(2)変流器のパラメータ測定と変流器の誤差の性質について報告する。