電気学会全国大会講演要旨
1-133
レーザー励起超音波を用いたコンクリート表面のひび割れ深さ計測
◎倉橋慎理(大阪大学)・島田義則・オレグコチャエフ(レーザー技術総合研究所)・乗松孝好(大阪大学)・河野幸彦・中田正剛・大江一也(関西電力)・石井政博(環境総合テクノス)
フォトリフラクティブ効果を用いたレーザー干渉計と、レーザー励起超音波を用いて、コンクリート表面のひび割れ深さ計測実験を行った。 ひび割れを有する供試体の超音波信号波形と、ひび割れなしの波形を比較した。 ひび割れが深くなるにつれ、レーザー照射から衝撃波検出までの時間差(検出時間差)に遅延が見られた。この遅延はひび割れ深さに相関がある。 透過波の振幅と透過前の衝撃波の振幅の比から、ひび割れ深さの評価を行った。透過前の振幅をA0、ひび割れ深さをdとし、透過後の振幅Aを A=A0 exp(-37.2d) とすると、実験結果と良く一致した。