電気学会全国大会講演要旨
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小型ラマンライダーによる低濃度水素ガス定量評価
◎椎名達雄・野口由太郎(千葉大学)・野口和夫(千葉工業大学)・福地哲生(電力中央研究所)・朝日一平・杉本幸代・島本有造・二宮英樹(四国総合研究所)
本研究ではこれまで水素エネルギーの利用に伴う事故を未然に防ぐことを目的とした小型ラマンライダーの開発を行っている。瞳や皮膚への安全性を確保し、かつ小型で利便性の高いライダーシステムの最適化を図っている。本研究では送受信に共通の光学系を用いるインライン型光学系を使い、狭い視野角で近距離計測が可能なライダー光学系の設計、製作を実現している。水素ガスは大気中に4%の濃度で漏洩すると爆発の危険性をもつ。本報告ではガス爆発の下限値4%に安全性を確保した濃度1%での定量的な水素ガス検知/評価について報告する。