電気学会全国大会講演要旨
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分布誘電率推定用装置の三次元数値電界解析による電位計算
◎菅谷博晶・有路貴謙・相知政司(千葉工業大学)
近年,誘電率が不均一な測定物に対して,その周囲から静電容量を計測し,被測定物内部の分布誘電率を推定する研究が行われている。しかし,未だ分布誘電率推定は実現されていない。そこで本研究では,誘電体位置による円筒形装置の電位の影響を把握するために,解析ソフト「COMSOL Multiphysics」を用いて,装置と被測定物を三次元でモデル化し数値電界解析を行った。解析は,アクリル棒を中心から30mmの場所に置き,反時計回りに6度ずつ360度回転させ,電位及び静電容量を計算した。本解析で,誘電体位置の影響で電位が変化し,電位測定地点に誘電体が近づくと電位が大きくなることが初めて確認できた。