電気学会全国大会講演要旨
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光を用いた生体組織配向評価法の基礎検討
◎海老澤瑞枝(東京都立産業技術研究センター)
生物の形態を保ち運動機能をコントロールする働きを担う骨や筋肉などの組織は,微小な構造や繊維が規則的に配向している.これらの配向特性は組織の力学的特性を考える上で非常に重要な情報である.本研究では,分子や構造が配向状態にあるとき光学的に異方性をもつことに注目し,光を用いた生態組織の配向評価法の確立を目的とする.特に本稿では,生体組織と同様に旋光と複屈折が混在する模擬試料を作製し,解析時に積層モデルを適用することで配向特性の評価指標となる各偏光特性を抽出可能なことを実験的に示した.