電気学会全国大会講演要旨
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移動発光縞の移動メカニズム
◎船越豊大・山口智浩・渡辺良男(神奈川大学)
低気圧ガスが封入された放電管で観測される発光縞には定常縞と移動縞があり、動作周波数によって卵型・ピーナッツ型・ビーズ型の3種類の発光形状が観測される。高速度カメラによる移動縞の観測ではコメット状の発光体が常にAnode側からCathode側に向かって動いている。 発光縞の移動メカニズムを検討するために、電界,電子密度,イオン密度の時間変化をモデルで解析した。解析結果から、発光縞の移動メカニズムは、電界の時間変化に対して電離発生が時間遅れを有し、電子密度,イオン密度分布がAnode側からCathode側に移動変化する波が生ずるためと考えられる。