電気学会全国大会講演要旨
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電磁誘導型非接触電力伝送コイルの周辺磁界評価における考慮点
○山崎健一・名雪琢弥(電力中央研究所)
次世代グリッドに関わる新技術の一つとして,電気自動車の充電への使用を想定した非接触電力伝送技術が注目を集めている。電磁誘導型と呼ばれる方式では,対向コイルの周囲に磁界が生じることから,これらの装置においては,EMC評価と並び,装置に接近しうる人体への安全性を考慮した設計が必要となっている。本検討では,電磁誘導型非接触電力伝送コイルの周辺磁界の人体安全性を考慮した評価を行う場合の考慮点について述べるとともに,電力伝送コイル周辺磁界の特徴として,逆3乗比例に収束し距離減衰が急であること,ならびにBio-Savart則によるモデル化が有効であることを示した。