電気学会全国大会講演要旨
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アクティブ磁気シールドによるエレベータに起因する磁気ノイズの遮蔽方法に関する検討
◎三浦一幸(竹中工務店)・平田恵啓(北海学園大学)・林 周(フォレステック)・山崎慶太(竹中工務店)・宮瀬龍太郎・高 炎輝・村松和弘(佐賀大学)
通常の磁気シールドルームに比べ安価で施工性に優れ,数Hz以下の磁場低減にも有効なアクティブ磁気シールド法(AMC)にデジタル制御を導入し,エレベータ移動に伴う磁気ノイズ低減の最適化プロセスを簡便化した.磁気遮蔽システムは,遮蔽率40のシールドボックス(SB)外周に設置された3軸補償コイルと,その外に設置された6面検出コイルと制御部から構成される.補償コイルに流す電流はシミュレーションにて最適値を求めた後,実環境にてコイル中心磁束変動が最も低減する様に調整した. SBのみで22.6nTであったエレベータ上下方向の磁場がAMCにより13.3nTとなり,約1.7倍のSB性能向上となった.他の軸ではそれぞれ約2.1倍,約1.5倍の性能向上を実現した.