電気学会全国大会講演要旨
1-169
磁気パルス圧縮回路を用いた水中放電により発生する水中衝撃波の観測
◎尾下大樹・S.H.R Hosseini・秋山秀典(熊本大学)
近年, CTやMRIなどのハイテク医療機器の発達には目を見張るものがあるが,水中衝撃波は医療へ応用された技術として最も重要なものの一つである. 体外衝撃波破砕術をはじめ,様々な医療応用が報告されている水中衝撃波であるが,衝撃波の生体への影響は依然として不明な点が多い.そのため本研究では,水中衝撃波の生成と特性を調べるために,ハイスピードカメラを用いたシャドーグラフ法で,電極付近の水中放電・水中衝撃波生成・伝播・泡の発生・崩壊を可視化して観測した.また,今後の医療応用のために,化学反応による有害物質発生がほとんどなく,繰り返しが容易で,装置が安価・小型にできる可能性がある磁気パルス圧縮回路(MPC)を水中放電の電源として用いている.