電気学会全国大会講演要旨
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医療用バースト電磁波集束システムの特性
◎石澤栄俊・橋本成功・田辺貴志・Hamid Hosseini・勝木 淳・秋山秀典(熊本大学)
バースト電磁波を用いることによる非侵襲癌治療装置の開発を目的とし,バースト電磁波収束システムの特性について調べた.800MHzのバースト電磁波を焦点間距離が25cmの楕円型リフレクターを用いることにより生体へ集束させる.電磁波送信アンテナにはスリーブアンテナとブラウンアンテナを用い,アンテナの違いによるバースト電磁波の集束の変化について調べた.電磁波送信アンテナと楕円型リフレクターは,バースト電磁波が生体に入射する際の反射・屈折を抑えるため水中に設置する.本実験結果から,最大電界強度はブラウンアンテナの方が強く,半値幅はスリーブアンテナの方が狭かった.