電気学会全国大会講演要旨
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パルス電界印加による青枯病菌の殺菌
◎原口晴信・谷口弘記・猪原 哲(佐賀大学)
近年,農業構造の変化からハウス等の農耕地で作物の連作が行われるようになっており,土壌病原菌が定着し,農作物への被害を拡大する要因となっている。これまで土壌消毒は臭化メチルが用いられてきたが,2005年にオゾン層を破壊する物質として使用が禁止されたため,代替方法が必要とされている。本研究は,土壌病原菌の1つである青枯病菌を用い,殺菌手段の一つとして,パルス電界殺菌を実証し,より効率的に殺菌できる方法,条件を調べ,土壌殺菌機としての応用を検討することを目的としている。今回は印加時間,電界強度の違いが生存率に与える影響を実験的に調べ,印加時間,電界強度の増加により生存率が低下するという実験結果が得られた。