電気学会全国大会講演要旨
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パルスパワー印加による植物の発芽促進におけるグルコース生成量の変化
○金子憂樹・山口将太・猪原 哲(佐賀大学)
電気刺激による植物生育の研究は古くから行われている分野であるが,遺伝子組み換えや植物ホルモン等と比べるとまだまだ未開の分野である。現在パルスパワー(瞬間的な超高電力)のバイオ・医療応用が研究されており,植物の成長促進もその一つである。本研究ではパルスパワーを球根に用いて通常の球根と比較・評価し,植物生育に対するパルス印加の効果を調べ,植物成長促進の新手法として確立することを目的とする。球根植物は発芽する際に貯蔵しているデンプンをグルコースに分解し消費するという段階を踏むので,今回はグルコースの含有量を調べ,発芽促進との関係について考察した。