電気学会全国大会講演要旨
1-183
マイクロバブル水中放電を用いた水処理特性
◎納富和也・猪原 哲(佐賀大学)
本研究では、ラジカル生成に有効なパルスストリーマ放電に着目し、その放電をマイクロバブル水中に発生させた。マイクロバブル水は、高い気体溶解度を実現でき、高い溶存酸素濃度を得ることができる。マイクロバブル水中放電において、インジゴカルミン水溶液の脱色実験から水処理効果を評価し、マイクロバブル水の効果を実験的に示した。また、マイクロバブルに起因する衝撃圧力を圧力センサを用いて測定した。実験結果より、水中放電にマイクロバブルを併用する利点として、放電体積の増加と放電開始電圧が低下することがわかった。また、圧力測定結果から、放電形成にともなって衝撃圧力が発生する可能性が示唆された。