本研究では軸対称磁気閉じ込めプラズマを解析対象とし、有限要素法コードと非線形最小二乗法からなる磁気面内部補間プログラムを開発している。磁気閉じ込め核融合装置にはプラズマを取り囲むように設置される導体シェルなどの受動導体が存在している。制御コイルまたは炉心内プラズマの移動に伴う磁界変動により、この導体に過渡的に渦電流が流れる。そのため、発生した磁界は、平衡解析の同定精度の悪化につながり、さらには、渦電流損失を原因とする炉心内のプラズマ消失を引き起こす。そのため、導体シェルに生じる渦電流を考慮した解析を行っている。今回は、渦電流フーリエ級数近似の係数を未知パラメータとして解析を行った。