電気学会全国大会講演要旨
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密閉空間内へのラジカル注入による着火促進効果に関する研究
◎野阪幸平・住石裕次郎・上杉喜彦・田中康規・石島達夫(金沢大学)
内燃機関の燃焼技術には高効率で低環境負荷な技術が求められている。そこで注目されているのがプラズマ支援燃焼である。プラズマ支援燃焼とは燃焼炎にプラズマを重畳することで燃焼反応における活性種(CH, C2, OH)を増加させ、燃焼反応を促進・安定化させる技術である。本研究室では、供給ガスにバリア放電を印加しラジカルを生成し、予混合燃焼を行った場合に燃焼促進効果が得られることが確認できた。供給ガスにバリア放電を印加することでラジカルを生成し、密閉空間内で着火させることで着火遅れ時間の短縮、発光が大きくなるなどの着火促進効果が得られるかを検討する必要がある。本報告では、着火促進効果の検討の前段階として着火がどのように進展していくのかを検討した。