電気学会全国大会講演要旨
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非熱プラズマ励起ラジカル注入法による船舶ディーゼルエンジンDPFの微粒子除去技術
○大久保雅章・桑原拓也(大阪府立大学)・吉田恵一郎(大阪工業大学)・花本健一・佐藤和利(ダイハツディーゼル)・山本俊昭(東京都市大学)
近年規制が強化されつつある船舶ディーゼルエンジン排ガス微粒子処理のための,硫黄被毒の無い無触媒DPF(ディーゼル微粒子フイルタ)の再生方法を確立するため、我々が提案し実験室で検討してきた非熱プラズマラジカル注入法について,実機パイロット規模のエンジンベンチ試験を行った。燃料としては含硫黄ディーゼル燃料(硫黄含有率0.075%)を使用した。無声放電を用いたプラズマを印加することにより,圧力損失の低下と流量の向上が測定され,DPFの連続再生に初めて成功し,各種基本的再生特性を明らかにした。全量処理のためのオゾナイザ消費電力はエンジン出力の約5%である。