電気学会全国大会講演要旨
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H-C-N反応性分子を有する低温プラズマ中における炭素堆積膜の除去特性
◎佐々木 彩・高井裕一郎・上杉喜彦・田中康規・石島達夫(金沢大学)
核融合炉で使用される炭素材は、水素プラズマとの相互作用により損耗されるだけでなく、炭素ダストおよび堆積膜を生成する。燃料であるトリチウムを吸蔵した炭素ダストの飛散や再堆積は安全面で大きな問題となっている。これまで高周波誘導プラズマを用いた実験で、アルゴン/水素プラズマへ窒素を添加してグラファイトに照射するとダスト形成とダスト数密度が非常に抑制されるという結果が得られている。本研究では非平衡の定常水素プラズマを生成し、核融合プラズマにおけるSOLやリモート領域のプラズマに近い条件で実験を行った。この条件下においても窒素添加によるダスト形成抑制効果、また膜堆積の抑制効果が見られるかを検討した。