電気学会全国大会講演要旨
2-006
シロイヌナズナの成長促進に対する直流電界依存性
◎奥村賢直・村本裕二・清水教之(名城大学)
近年、世界の人口は急激に増加している。 2050年には90億人に達すると予想されており、深刻な食糧危機が起こると危惧されている。 本研究室では、食物を生産する際の栽培開始から収穫までの時間的な短縮を目的とし、直流電界が植物成長に及ぼす影響を検証している。 我々はこれまでに、直流電界が、かいわれ大根において種子の発芽、伸長と重量増加、種子内の貯蔵物質の消費を促進すること、及びシロイヌナズナにおいて種子の発芽を促進することを報告してきた。 最近、シロイヌナズナにおいて種床の電位が種子の発芽に与える影響を検討したところ、興味深い結果を得た。 ここでは、その概略を報告する。