電気学会全国大会講演要旨
2-011
炭素繊維強化プラスチックにおける抵抗温度係数の実験的導出
◎大川達也・横水康伸・松村年郎(名古屋大学)
筆者らは,炭素繊維強化プラスチック(CFRP:Carbon Fiber Reinforced Plastics)の電流通電特性の把握を試み,大電流通電時の抵抗変化を実験的に明らかにしている。この抵抗変化は,絶縁被膜の電気的・熱的破壊による通電領域の変化によるだけでなく,温度上昇によってももたらされていると考え,現在,後者の寄与を分離することを試みている。本稿では,恒温槽を用いて各温度条件での抵抗を測定し,抵抗温度係数の導出をした。恒温相槽を用いて炭素繊維強化プラスチックの抵抗の温度依存性を計測し,各温度での抵抗温度係数を求めた。ここでの測定範囲では,抵抗温度係数は,基準温度を変更しても,ほぼ一定であることが分かった。