電気学会全国大会講演要旨
2-013
絶縁紙-液体窒素複合系のインパルス絶縁破壊に及ぼす直流プレストレス効果
◎川島朋裕・栗本宗明・村上義信・長尾雅行(豊橋技術科学大学)・稲垣芳宏・芦辺祐一・広田博史(住友電気工業)
将来の電力増大に応えるコンパクト大容量ケーブルとして高温超電導ケーブルの研究・開発が各所で進められている。その絶縁方式の1つとして,絶縁紙-液体窒素複合絶縁系がある。絶縁紙には,クラフト紙(KP)とポリプロピレンフィルム(PP film)を積層したPPLPが用いられているが、極低温領域における電気的特性など未解明な点も多い。本論文では、KP層の基礎絶縁特性を調べるため、KP単体に直流前課電試験(プレストレス試験)を行い、インパルス絶縁破壊に及ぼす直流プレストレス効果について検討した。